小林健二(品品)× 津坂陽介 + 久保裕子(日の出ガラス工芸社)× 雨晴
「春をさがそう」
こんな時だからこそ春をさがそう
こんな時だからこそ春を育てよう
こんな時だからこそ春を愉しもう
小林健二さんの景色盆栽と津坂陽介さん、久保裕子さんのガラス作品と共に
おだやかな気持ちで過ごす春の時間をご提案いたします。
【会期】
2月26日(金)-3月8日(月)
※会期中も白金台雨晴は木、金、土、日のみ営業です。
◇作家在廊について
この状況を受けまして作家の皆様の在廊は控えさせて頂きます。
◇オンライン販売について
2月26日(金)より品品の景色盆栽の一部はOnline shop 雨晴食堂 にてお求め頂くことができます。
日の出ガラス工芸社の作品は会期中、もしくは会期終了後にオンラインショップに掲載いたします。
◇久保裕子さんの池文鎮、石文鎮、水の箸置きにつきまして
大変人気がある作品となりますので
文鎮はお一人様2点まで、水の箸置きはお一人様5点までと
させて頂きます旨ご了承くださいませ。
※Online shopと店舗のお取り扱い品は共通のものとなります。
ハリネズミの親子
小林健二さんが手掛ける「景色盆栽ハリネズミ」。
久保裕子さんに専用のドームも制作して頂いています。
ヤマゴケとよばれる青々とした苔をハリネズミの背中に見立てた作品です。
ヤマゴケは別名、粗葉白髪苔(アラハシラガゴケ)と呼ばれるように乾燥すると白っぽく変化していきます。
この青々とした状態を保つには、適度な水分補給がかかせません。
触った時にしっとりとした状態であることが望ましいので苔の状態を見ながらこまめに霧吹きでお水やりをしてください。
飾る場所は、風通しのよい半日陰がお勧めです。
直接エアコンがあたるところや、日中直射日光が強く当たるところに置くと激しく乾燥して苔が変色することがございます。
毎日様子を見ながら、可愛がってあげてください。
シダレザクラ
咲いた時の華やかさと散り際の美しさ。
花と言えば桜をさすように日本人に愛され続けている花の代名詞。
その中でも「シダレザクラ」の儚げな佇まいに魅了される方も多いと思います。
桜の盆栽全般に言えることは、桜の花が咲く頃から葉が出るまでの間が一番桜が力を使う時季。
お水やりの頻度を増やし、栄養剤を使ってあげることでこの時季を乗り越えることができます。
初夏は新緑を深秋には紅葉をどうぞお愉しみください。
落葉すると少し寂しく感じるかもしれませんが、春と夏でしっかりと光合成をしていれば翌年また美しい花を咲かせてくれます。
チョウジュバイ
おじいちゃんおばあちゃんの長寿を願ってなど、縁起の良い言葉で贈り物にも人気のある長寿梅。
初めての方でもお愉しみ頂ける盆栽の一つです。
沢山お花を咲かせるのでそのまま楽しみたくなると思うのですが散るときに力を使う為、
3輪以上花が咲いたら、先に咲いたお花を摘むと咲くのを待っているお花が次々と咲いていきます。
ウンリュウボケ
雲竜の名の通り、クネクネと枝が伸びるウンリュウボケ。
枝の景色がとてもモダンな印象です。
可憐な花を咲かせるボケは個人的にも好きなお花です。
ニレケヤキ
こんなに立派な枝ぶりのニレケヤキはあまりお目にかかれないとは小林さん談。
鳥たちが集まりそうな世界観をもつ枝ぶりにうっとりです。
「春は芽吹き、夏は新緑、秋は紅葉、冬は冬枯れ」
景色盆栽の品品がかかげるコンセプトを体現しているような植物がニレケヤキ。
四季のうつろいと共に見せてくれる美しい表情をどうぞお愉しみください。
コハウチワカエデ
小林さんの真骨頂の寄せ植えです。
鞍馬皿と呼ばれる野趣あふれるうつわをベースにダイナミックな景色が広がっています。
カエデはお水を好むので、たっぷりあげてください。特に夏場は水切れに要注意。
春から梅雨にかけては葉が上へと伸びていくため剪定することをお勧めします。
カエデの楽しみといえばやっぱり紅葉。
残暑が過ぎた頃にしっかりと寒さにあてることで綺麗に紅葉します。
鞍馬皿は下に穴が開いていますので水をやる際は、ベランダなど排水しやすい場所で行うことをお勧めします。
景色盆栽の育て方
ちょっと長いですが小林さんに教えて頂いた景色盆栽を上手に育てるこつをまとめてみました。
ご購入前に是非ご覧いただければ幸いです。
1.
夏期は朝晩2回、冬期は朝1回を目安に与えてください。夏期日中は器中の温度が上昇して根を傷めてしまったり冬期の夕方以降は凍りつきの原因にもなりますので、その時間帯の水やりはできるだけ避けてください。
2.
メリハリをつけた水やりを。
風通しの悪い場所に置けばあまり水がなくならないもの、いつもジトジトしていたら根腐れやカビが生えたり、病気の原因になります。たまに外に出したり、鉢を置く環境を考え、「乾いたらあげる」を心がけてください。
3.
苔は一度乾いてしまうと水をはじくことがあります。すると土にまで水が浸透しなくなり、植物が水枯れしてしまいます。そんなときはしばらく(1分間くらい)水をかけてあげましょう。 苔の表面を手で触りながら、やわらかく、みずみずしくなるまでかけ続けてください。
4.
霧吹きはあくまでも、苔に保水をするものと考えてください。水をあげるときは鉢底穴からあふれ出すくらいたっぷりと与えてください。そうすることによって土の中の空気を循環させ、土が浄化されて根が活性化されます。
5.
花物には、花びらに水をかけないようにしましょう。花びらが落ちたり、花が腐ってしまう場合があります。
【剪定】
1.
春や初夏にもみじなどが葉を出す時期は、日光が不十分だと徒長しやすくなります。よく日に当ててあげましょう。
2.
剪定するときは枝を根元から切らずに1センチほど残して切ります。根元から切るとそこから枯れ込むおそれがあり
ます。残った部分はしばらくすると手で簡単にとれます。
【肥料・活力剤】
1.
肥料は与えすぎに注意し、夏期以外の季節に5~6回施します。春は少なめ、秋は多めに与えますが、植物が弱って
いるときは根を傷めることがあるので与えないようにしてください。特に実物や花物にあげるとよいでしょう。
2.
品品では植込み時に土を新しくし、そのときに初期肥料を混ぜます。あとは土の持つ栄養分で、植物を甘やかさない
環境をつくって丈夫に育つようにしています。弱った植物にはメネデール(活力剤)を使います。優れものです
1枚目:photo_Yuka Yanazume