池田優子×雨晴
「La Japonaise」
2年ぶりとなる池田優子さんの展覧会のコンセプトは「La Japonaise」
織部、天目、入れ子、蛍、もみじ。
本展では日本の「うつわの古典」や「自然の情景」を池田さんのフィルターを通して表現した
グローバルな感覚の作品が一堂に介します。
日本人としてのアイデンティティを大切にする
池田優子さんの新境地にどうぞご期待ください。
会期: 2023年4月28日(金)-5月8日(月)
※会期中の休業日 5月2日(火)、5月3日(水)
営業時間:13:00~18:00
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare
東京都港区白金台5-5-2
03-3280-0766
info@amahare.jp
◇来店予約
本展はご予約不要となりますのでご都合のよい時間に是非お越しください。
◇作家在廊予定日
4月29日(土・祝)
◇オンライン販売について
オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。
ORIBE
新緑の時季に開催する本展を意識して池田さんが制作してくださったのが織部のうつわ。
草木が芽吹き、春の光で輝き、山が笑う。
そのような情景を謳った、緑の諧調が美しい作品です。
織部は古典的な釉薬ですが池田さんの手にかかると無国籍感漂うのが
いとおかし。
TENMOKU
織部と同じくクラシックな釉薬のひとつ「天目」。
黒の中に輝く黄金色の窯変に吸い込まれそうな美しさです。
YOTSUBA
幸福を呼ぶ「四つ葉」をモチーフにしたうつわ。
みなさまの幸せを願う、池田さんの優しさが詰まった作品です。
HOTARU
四季のうつろいを大切にしながら人をもてなす。
池田さんが徳島に構えたアトリエの近くには
ゲンジボタルの生息地として知られる清流があるそうです。
蛍を描いた茶碗は池田さん自身が初夏のお茶事に用いたいと思い制作したもの。
IREKO
入れ子のうつわの愛らしさ。
その佇まいからも日本人の美しい精神性を感じることができます。
しまうときは重ねて、
使うときはサイズ違いのうつわとしてスタイリングをお愉しみください。
MOMIJI
徳島のアトリエに植えたご夫婦の記念樹「モミジ」をモチーフに描いた天目のお茶碗。
初夏は新緑、秋は紅葉のモミジに見立てて。
ETSUKE
釉薬を用いた斬新な色遣いと抽象的な表現が多い池田さんですが、
蛍、モミジそしてこの織部のように
絵付けを施した作品が本展では多く並びます。
絵がとっても上手な池田さん。
いつか、もっと大きな池田さんの絵が見たいです。
CHAWAN
「深い海の青=池田優子さん」
と思っている人もきっと多いはず。
それをいい意味で裏切ってくれるのが池田さんの素晴らしいところ。
今、池田さんが一番刺激受けているのは、お茶で学んでいる日本人の自然観や精神性。
それを象徴するような作品のひとつがこの天目の茶碗です。
漆黒の茶碗の中にお茶の緑がよく映えることでしょう。
日本人としてのアイデンティティを大切にしながら
今のかたちにアウトプットした池田さんの作品が一堂に介す本展にどうぞご期待ください。
Photo / Yuka Yanazume
Art Direction / Kazuhiro Sawamoto
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)