New Arrival「六角ノ茶器」

六角ノ茶器六角ノ茶器

ハレやかで、心地よい「六角ノ茶器」。

陶芸家「村上雄一」さんがデザインした雨晴/AMAHAREのオリジナル茶器が満を持して雨晴Online Shop に登場いたします。

六角形のティーポット、ティーボウル、ティーソーサーが食卓に並ぶと
お茶を介して自然と会話が弾みます。

ダージリン、煎茶、台湾烏龍茶、変化球で熱燗も。
豊かな香りと共に愉しみたい、喫茶の時間にお勧めです。

ハレの日のハレの日の

村上さんが「憧れの六角形」と語る多面体の意匠は陰影までも美しいのです。

「六角形」は亀甲文様に代表されるように「ハレ」の場で用いられるもの。
自然界では「蜂」や「雪の結晶」なども六角で構成され、調和と秩序の象徴でもあります。

村上さんは雨晴のロゴが菱形であることにちなんで多面体を意識しつつ、
神社仏閣にも用いられる格の高い「六角形」を選定。

結果、この美しいかたちが生まれました。

日常の日常の

「雨晴のオリジナル茶道具の第一段は、紅茶用のティーポットがよいと思うのです」
と村上さんからお話があった時に心の中でつぶやいた一言。

「そうきましたか」

日本茶用の急須でもなく、中国茶器でもなく、紅茶でくるとは、さすが村上さん。

その理由を尋ねると

「雨晴さんは、間口を広く持って工藝品を世界中の方に届けているブランド。
そうであれば毎日使える道具であることが自然だと考えました。このためご家族でも使える容量のティーポットがよいのかなと」

かれこれ、10数年来のお付き合いとなる村上さん。
雨晴のよき理解者でいてくださってとても嬉しいです。

紅茶じゃないお茶紅茶じゃないお茶

「六角ノ茶器」を初めてお披露目したのは
桜が舞う頃に茶房「居雨/KYO」で開催したお茶会でした。

茶会では、緑茶と蕗の薹のブレンド茶を
「六角ノ茶器」を用いて呈茶いたしました。

お客様は勿論ですが、参会していた村上さんの反応も密かに気になります。

開口一番「緑茶にもいいですねー」と村上さん。
蕗の薹の香りが春を感じさせてくれて気分も高揚します。

そう、緑茶も紅茶同様に「六角ノ茶器」がその豊かな香りを引き出してくれて
美味しくお茶を愉しめたのです。

お茶の時間を一緒に過ごすと想いも繋がってとってもよいですね!

憧れのわけ憧れのわけ

村上さんが六角形を「憧れ」とおっしゃる理由はポットに落とし込んだ時の陰影の美しさにあります。

四角だと実用からかけ離れすぎてしまうし、八角は実用的だけど六面体ほどのインパクトはない。アートと実用の絶妙にバランスとれたポットにするならやはり六角とのこと。

六角は全ての工程を手仕事で生み出すには難易度の高い形。そこをクリアにするためにご協力いただいたのが美濃焼の職人さんです。

村上さんのアトリエがある岐阜県土岐市は日本が誇る窯業地のひとつ。近年、村上さんは産地の方々との交流を深めながら新しいかたちのものづくりに挑戦しています。
互いの得意分野を見極め、仕事をシェアをする。そうすることで品質も効率もあがり、完成度の高いものづくりができることを村上さんはご存知だからです。

村上さんだからこそ創造できる「機能と意匠」、
それを実現できる職人さんの「技術」が合わさることで美しい六角形を表現できたのです。

調和を生む調和を生む

とても悩んだのですが、
ティーボウルとソーサーは4客揃えでご用意いたしました。

ティーポットをつくった理由が「毎日使って頂きたい」。

そうであれば、ティーボウルやソーサーもご家族やご友人と
お茶の時間を愉しんで頂くことを想定した方がよいのかなと思いセットにいたしました。

ソーサーは小皿として、ボウルは小鉢としてもご使用いただける
一器二役のうつわでもあります。

「六角ノ茶器」でお茶を頂くことで
空間、時間、そして人が調和し、心地よい空気が生まれますように。

あとがきあとがき

まさか村上さんにオリジナルの茶道具をお願いできる日が来るとは夢にも思っていませんでした。開業10年目となるこの年に、村上さんと一緒にものづくりに挑戦できたことを本当に嬉しく思います。

ティーポットもボウル&ソーサーのセットも白い箱入り。

箱の上に輝く雨晴のロゴは、村上さんが篆刻した印をハンコとして写したものです。
ここまでご協力頂き感無量です。

雨晴のロゴの菱は「雨の雫」と「晴れの光」を表しています。

お客さま、作り手、そして私たちが重なることで「雨晴」は成り立っているという想いを込めたこのロゴマーク。

この「六角ノ茶器」を通じて、「雨の日も晴れの日も心地よいくらし」を皆様そして
村上さんと共に実現できたら嬉しいです。

 

Photo / Eri Masuda @massu_90
Styling / Megu Okazaki(AMAHARE)
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)@amahare_kaneko