藤本健 × 雨晴/AMAHARE
「めぐる」
藤本健さんと木が出逢い、木と向き合いながらつくる。
木のなりたいかたちに委ねる。生まれた作品が私たちの手元に届く。
そのめぐりあわせも気が付けば早10年。
本展では健さんを象徴する「ガジュマル」の作品が多く並ぶ予定です。
雨晴とのお付き合いが始まった頃から変わらぬ、おおらかなものづくりの姿勢が
ガジュマルの作品からも伝わってきて何だか嬉しい展覧会になりそうです。
沖縄の湿度のある風が恋しくなるこの時季に、みなさまの御来店をお待ち申し上げております。
◇会期
2025年5月30日(金) - 6月9日(月)
※会期中の休業日 毎週水曜日
営業時間 13:00~18:00
◇作家在廊予定日
5月31日(土)
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare_shirokanedai
東京都港区白金台5-5-2
TEL : 03-3280-0766
E-mail : info@amahare.jp
◇来店予約
本展はご予約不要となりますのでご都合の良い時間に是非お越しください。
◇オンライン販売について
オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。
Photo / Eri Masuda @massu_90
Styling / Megu Okazaki(AMAHARE)
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE) @amahare_kaneko
タビビトの家
「もう一棟、宿を建てることになったので、作品の制作が少し遅くなると思います。ごめんなさい」
藤本健さんから珍しくかかってきた電話に出るとだいたいが
「セルフビルドで何かを建てるつもり」「だから作品の納品が暫くできなさそう」というご案内(笑)。
本来であれば「作品が暫く届かなくなるのかぁ(困ったなあ。。。)」なのですが、
「どんな建物になるのだろう(ワクワク)」という気持ちがそれを上回ってしまうのが健さんの魅力ですね。
今年の2月に、新しい宿「タビビトの家」が完成したという嬉しいご報告がありました。
是非泊まりたい!と思うとともに、無事に今年の展覧会を開催できそうと安堵したのでした。
ゆるやかな
そんなゆるやかさが心地よい健さんとのやりとり。
本展では、メインビジュアルにもなっているガジュマルの他、届く度に奥行きが増している
錆漆の作品も届きます。
前回の展覧会で印象的だったのはとにかく料理人の方の御来店が多かったこと。
ジャンルを問わず様々なお料理をつくる方から支持があるのも、
健さんの作品が独特なゆるやかさと包容力を持っているからこそなのでしょう。
あたらしいもの
今回の展覧会で初めてお披露目するのが少し深めのお皿。
新作ですね!と伺ったところ。
「自分が少し深いお皿が欲しいと思ったから作ったんです!」
と、いつもどおり自然体のお返事が返ってきました。
この深皿本当にお勧めなので、是非御覧頂きたいです。

かわらないもの
そう、健さんはいつだって自然体。
初めてお会いした、かれこれ15年くらい前から健さんは変わらずご自身のやりたいことをたんたんと進めている印象です。
セルフビルドにしてもそう。
初めて伺った時にご自宅、ギャラリー、工房を見せて頂きとても感動しました。
大きな縁側が特徴的な中庭付きの平屋とは!ここはまさに理想郷。
「庭はこれから手を入れたい」と健さんがおっしゃっていたのが印象的でした。
次に伺った時は工房が移動していて、その跡地に「料理 胃袋」さんができていました。
お庭もすっかりと整っています。
その次に伺った時は宿を創ろうかなと考えているというお話をその予定地で伺いました。
更にその次に伺ったときは今や大人気のお宿「芭蕉の家」が完成していて、内見させて頂きました。
その次は、、、
というと、このコラムの冒頭のやりとりまで辿りつくのです。
めぐる
そんな健さんの生き方に魅かれて、作品をお取り扱いさせて頂いているのかなとこの文を書きながらあらためて気が付きました。
今回届いたガジュマルの木。
実は雨晴でもお取り扱いしている沖縄の陶芸家、眞喜屋修さんのご親戚のお庭にあったものだそう。
そのご縁が巡って、健さんの作品となって雨晴に届いたと伺いとっても嬉しいです。
さてさて、今回も素晴らしい作品ばかりで目移りすること間違いなし。
健さんと健さんの作品と共に皆様をお迎えできるのを楽しみにしております!
御来店を心よりお待ち申し上げております!