Furniture from Shimoo Design
―Vol.1―

Shimoo Design 浮様 立礼 雨晴

「潔く合理的で美しい道具」をコンセプトに、日本の文化や美意識を現代の生活に落とし込むことを目的とした、下尾和彦・さおり夫妻によるユニット作家―Shimoo Design。

「浮様(ふよう)」と名付けられたShimoo Design独自の技法により生み出される木工作品は、一点一点すべて手仕事で生み出され、日々のくらしにあたたかく寄り添いながらも上質な空間へと導いてくれます。

今回、うつわや小物など豊富なラインナップがあるなかご紹介するのは、Shimoo Designが手掛ける木製の家具。

立礼卓、ダイニングテーブル、飾り棚など、木そのものがもつ木目や節目を活かしながら制作する一点物の家具は、ダイニングやリビング、寝室などの住空間はもちろん、レストランをはじめとしたパブリックスペースでも洗練されたモダンな佇まいが存在感を放ちます。

Shimoo Design 浮様 雨晴浮様/fuyouの佇まい

Shimoo Designの代名詞とも言える「浮様」は、日本で古くから伝わる「浮造(うづくり)」*仕上げと、「根来塗り」*の双方への憧れから、両技法を組み合わせて創り出された独自の仕上げ技法です。

どこか水墨画のようにも見える「浮様」の景色や、和洋さまざまな空間に溶け込むモダンさは、国内外を問わず多くの人々を魅了し続けています。

*「浮造り」……「浮造り」とは、主にかるかやという植物の根を束ねた道具を使用し、桐や杉など(柔らかい材)の夏目(柔らかい部分)を削り、冬目(硬い部分)を浮き上がらせて、木目を美しく見せる伝統技法のこと。

*「根来塗り」……漆の塗装技法の一種で、黒漆による下塗りに朱塗りを施し経年変化を愉しむ漆器等のこと。

Shimoo Design 浮様 雨晴浮様 入れ子式立礼卓 4点セット/7点セット

立礼卓(立礼式)は、明治5年(1872年)の博覧会に際して外国人を迎えるための創案によって生まれた家具。
幕末から明治の変動の時代に合わせた茶道の近代化の先駆として評価されています。

その立礼卓を現代の生活空間に違和感なく、インテリアとしてしつらえられるようデザインしたのがShimoo Designの立礼卓です。

流儀や形式などの決まりごとはなく、誰でもお茶を愉しんでいただくことができるボーダレスな様式に加え、使わない場合はコンパクトに収納することができる入れ子式になっているなど、どなたでも気兼ねなく普段のくらしに取り入れられる作品となっています。

Shimoo Design 浮様 立礼 雨晴

Shimoo Designの立礼卓は、「4点セット」と「7点セット」の2種類からお選びいただけます。

4点セットの立礼卓は、亭主がお茶を点てるのに必要なスペースを確保できるコンパクトな仕様。

Shimoo Design 浮様 立礼 雨晴Shimoo Design 浮様 立礼 雨晴

落としの直径は約25cm。こちらに合う大きさの釜をご使用ください。

Shimoo Design 浮様 立礼 雨晴

〈浮様 入れ子式立礼卓 4点セット 黒 ¥649,000(税込)〉
※お色は、浮様仕上げは黒と鼠の2色からお選びいただけます。
ウレタン仕上げの作品は、ダークブラウン(¥319,000(税込))となります。
※浮様仕上げの作品のみ、ダメージ加工の有無のご相談もお受けいたします。
※IHは付属しておりませんので別途ご購入をお願いいたします。
サイズは(W390×D350×H55mm)以下のものであれば使用可能です。
※お届け時、落とし棚の棚板は外れた状態での納品となります。ご自身で嵌めてご使用ください。
※展示店舗は「白金台雨晴」

≫浮様 入れ子式立礼卓 4点セットはこちらから

≫入れ子式立礼卓 4点セット ダークブラウンはこちらから

 Shimoo Design 浮様 雨晴

7点セットの立礼卓は、亭主がお茶を点てるスペースと、3人分の客卓がセット。

Shimoo Design 浮様 雨晴

〈浮様 入れ子式立礼卓 7点セット 鼠 ¥924,000(税込)〉
※お色は、浮様仕上げは黒と鼠の2色からお選びいただけます。ウレタン仕上げの作品は、ダークブラウン(¥539,000(税込))となります。
※浮様仕上げの作品のみ、ダメージ加工の有無のご相談もお受けいたします。IHは付属しておりませんので別途ご購入をお願いいたします。サイズは(W390×D350×H55mm)以下のものであれば使用可能です。
※お届け時、落とし棚の棚板は外れた状態での納品となります。ご自身で嵌めてご使用ください。
※展示店舗は「Shimoo TOKYO」「KYO AMAHARE」

本格的に茶道をされている方や、気軽にお茶を始めたい方。また、中国茶やコーヒーを愉しみたいという方にもおすすめの立礼卓。

お友達やお客様をおもてなししたい方は、ぜひShimoo Designの立礼卓をご検討してみてはいかがでしょうか。

≫浮様 入れ子式立礼卓 7点セットはこちらから

Shimoo Design 浮様 雨晴浮様 Mテーブル

浮様仕上げのダイニングテーブル(2台セット)は、テーブル2台をずらしたり、L字に組んだり。
あるいは1列にしたり、別々にしたりと、お使いになるシーンに合わせてさまざまな組み合わせでお愉しみいただけます。

Shimoo Design 浮様 雨晴

〈浮様 Mテーブル ダメージ無 ¥605,000(税込)~/ダメージ有 ¥660,000(税込)~〉
※お色は、浮様仕上げの黒と鼠の2色からお選びいただけます。
※ダメージ加工の有無、サイズオーダーのご相談もお受けいたします。ダメージ加工をご希望の場合、基本的には作家にお任せいただくことになりますが、控えめや激しめなど程度についてご要望がありましたらご相談ください。
※詳しいサイズ展開は雨晴Online Shopよりご確認ください。
※展示店舗は「白金台 雨晴」

家族や友人を呼んでのホームパーティーなど、大人数で囲む食卓に最適なMテーブル。
お好みでベンチやスツールと組み合わせてお使いください。

≫浮様 Mテーブルはこちらから

Shimoo Design 浮様 雨晴浮様 飾り棚/違い棚

天板や足元に施された滑らかな曲線が、どこか優美な印象を醸し出すShimoo Designの飾り棚。

うつわや小物などお気に入りのコレクションなどを並べたくなるようなオープンシェルフの仕様で、くらしに彩りを添えるオブジェとしてもお使いいただけます。

Shimoo Design 浮様 雨晴Shimoo Design 浮様 雨晴

シャープな直線と色気のある柔らかな曲線は、どちらもShimoo Designの特徴のひとつ。

端々まで丁寧に形づくられた造形美が、上質な空間を演出します。

Shimoo Design 浮様 雨晴

〈浮様 飾り棚 ¥583,000(税込)〉
※お色は、浮様仕上げの鼠と黒黒と鼠の2色からお選びいただけます。
※展示店舗は「白金台 雨晴」

≫浮様 飾り棚はこちらから

Shimoo Design 浮様 違い棚 雨晴

こちらは、和室の建築様式である違い棚の意匠が取り入れられた作品。

伝統的な日本様式にちなみながら、モダンな日本の美を体現するShimoo Designらしさ溢れる佇まいで、和洋問わず幅広い空間にも取り入れやすいのが特徴です。

Shimoo Design 浮様 違い棚 雨晴

高低差のある棚の造りは余白を生み出し、一点物のアートや花器などを並べれば、その存在感は一層際立ち空間のアクセントに。

Shimoo Design 浮様 違い棚 雨晴

〈浮様 違い棚 ¥858,000〉
※お色は、浮様仕上げの鼠と黒の2色からお選びいただけます。
※展示店舗は「Shimoo TOKYO」

リビングや書斎をはじめ、空間の顔ともなるエントランスなどに置いても美しく映える飾り棚と違い棚。
毎日目にする景色の一角に、趣味や季節を愉しむインテリアとして取り入れてみては。

≫浮様 違い棚はこちらから

Shimoo Design 浮様 サイドボード 雨晴浮様 サイドボード400/500

大きな引き出しがついたサイドボードは、すっきりとシンプルな意匠ながら重厚な雰囲気も兼ね備えた作品。

テレビを置き、リビングの中心に据えて存在感を演出したり、あるいは本や趣味のコレクションを並べてレイアウトすれば、空間をシックにまとめあげるアクセントになったりと、自分好みの配置や使い方でさまざまにお愉しみいただけます。

Shimoo Design 浮様 サイドボード 雨晴

引き出しの位置の変更や数を増やすことも可能です。

Shimoo Design 浮様 サイドボード 雨晴

また、上段と下段をぴったりと重ねて置いていただくのはもちろん、上段を少しずらして重ねるのもおすすめのスタイリング。
空いたスペースには花器やオブジェを並べることで、より洗練された印象に。

Shimoo Design 浮様 サイドボード 雨晴

〈浮様 サイドボード 奥行き400 ¥880,000(税込)/奥行き500 ¥990,000(税込)〉※お色は、浮様仕上げの黒と鼠の2色からお選びいただけます。
※天板へのダメージ加工の有無についてのご相談もお受けいたします。ご希望の場合は別途お見積となります。また、基本的には作家にお任せいただくことになりますが、控えめや激しめなど程度についてご要望がありましたらご相談ください。
※展示店舗は「KYO AMAHARE」

また、こちらのサイドボードは背板がないオープンシェルフとなっておりますので、空間の中央に置いても抜け感があり、間仕切りとしても圧迫感なくお使いいただけます。

≫浮様 サイドボードはこちらから

 

今回ご紹介した家具はお部屋のメインとなるような大型なものとなりますので、大きさなどご不安がある場合には、お気軽にご相談ください。

さて、次回は「おいしくお酒をいただく」というコンセプトのもと制作され、小机としてお愉しみいただけるHITORIZENや、ベッドやソファサイドにおすすめのBrion Tableなど、空間のアクセントになるようなShimoo Designの小型家具をご紹介いたします。
どうぞお愉しみに。


Text/Maiko Mitani(AMAHARE)
Photo/Yumiko Obara(AMAHARE)