KURO AMAHARE

 

影と光

暗と明

雨と晴

黒と白

 

赤木明登さん

 

KURO」というブランドを創りたいと思った時に一番最初に頭に浮かんだのが赤木さんのことでした。

 

日本の黒ともいえる「漆黒」に長年向き合われてきた赤木さんのうつわを
UROの象徴的な作品としてご紹介したいと考えたからです。

 

早速、輪島に向かうと赤木さんと智子さんが優しく出迎えてくださいました。
おそるおそるお取り扱いのご相談をすると快くお引き受けいただき一安心。

 

KUROのコンセプトを赤木さんにご説明すると
「僕は沢山の黒の表現をもっているよ」と教えてくださいました。

 

酸化鉄、松煙、珪藻土、硫化銀。
様々な素材を使い「日本の黒」を表現した赤木さんの漆。

 

赤木さんが表現する「黒の奥行」をどうぞお愉しみください。

 

永木卓さん

 

工芸品とオブジェの境界線を意識せずに制作しているという永木さん。
使い易さと端整な佇まいを併せ持った美しい作品を生み出しています。

 

その中でも永木さんのグレーは日本人の陰影への憧れと怖れを表現したような色。
光の当たり方で影を感じることのできるこの色に魅了されて永木さんにお取り扱いをお願いしました。

 

青みがあったり、黒みが強かったり。

 

永木さんがその都度調合して制作している一期一会の色との出会いをどうぞお愉しみください。

 

竹俣勇壱さん

 

黒を感じる佇まいをもつ竹俣さんのカトラリーや食器。

 

使い込んだ銀食器のような色味や仕上げの時にできるスクラッチの跡が
長年そこにあったかのような存在感を放っています。

 

アンティークや日本の工藝作家の作品とも自然と馴染む竹俣さんの金工。
竹俣さんの作品は勿論のこと他のうつわとの組み合わせもお愉しみ頂ければ幸いです。

 

寺田鉄平さん

 

寺田さんが作陶されている瀬戸地方は「瀬戸黒」と呼ばれる茶の湯の中でも格の高い茶碗を作る産地。

 

黒という色に古くから向き合ってきた環境に生まれ育った寺田さんにKUROオリジナルのうつわを制作して頂きたいと考えじっくりと時間をかけて誕生したのが「KUROgane」です。

  

プリミティブな形状に、侘びた風合いの金を縁に巻くことでエレガントな表情をもつこのうつわ。

 

日常使いしやすい大きさとかたちを考慮したラインナップとなっています。

 

雨晴開業時からお取り扱いしている炭化の花器も寺田さんの代表作のひとつ。

 

成型した生地を炭と共にサヤにいれて焼成することで窯から黒くなってでてきます。

 

その表情は真っ黒の時もあれば、炭化しなかった部分が白やグレーになっていたりと様々。

 

寺田さんが生み出すKUROの世界をどうぞお愉しみください。

辻野剛さん

 

土から掘り出されたものを意味する「scavo」の名のついたこのシリーズを「KURO」のコンセプトにあわせて色を調合していただいた特別な作品です。

 

黒という色からは死を想像することが多いですが
葉脈のような模様から生命の息吹を感じることのできる花器やうつわをラインナップ。

 

お花を生けてもそのまま飾っても。

 

辻野さんの代表作、Venetian Classics

 

一点異なる表情をもつ佇まいの美しいグラスの口元やステム部分に
黒をあしらった特別な作品となっています。

 

ただでさえ難易度の高い、ステム付きのグラスにワンポイントで色を入れるという難しいことにも応えてくださる辻野さん。

 

本当に頼りになる存在です。

 

辻野さんが表現するKUROの世界をどうぞお愉しみください。

 

矢野直人さん

 

KURO」のコンセプトを考えていた時に頭に浮かんだもう一人が矢野さんです。

 

古陶に学びながら、今の唐津を表現している矢野さんの作品の中でも
時に紫や桃色を感じる黒い唐津に魅かれてお取り扱いをお願いしました。

  

ベーシックな形状の中に黒のグラデーションが広がるモダンなプレートを中心に矢野さんが表現した黒の作品をご用意して参ります。

 

その豊かな表情をどうぞお愉しみください。

fresco

 

雨晴ではすっかりと定番となったfrescoの品々。

 

その中でも「hibiki」と呼ばれるこの作品はコンセプトも美しくお気に入りの作品のひとつです。

 

hibikiとは音の「響き」にかけた名前。

 

材料が回転しながら吹き上げられて行くガラス制作の過程は、あたかも音のようなモノが作品の中心から外側へ響いて行くようでもあることからこの名前がつきました。

 

基本となる色を「KURO」にすることで「響き」の部分が強調されて
より印象的な作品に仕上がっています。

 

 

森の中を歩いていると、時に怖さを感じるような深いグレーの霞に覆われることがあります。

 

怖いんですけどなぜか魅かれるその水蒸気のかたまりと相通じるものを感じるのがこのkasumi

 

こちらもKUROのために特別に色を調合して制作して頂いている作品です。

 

hibikiもkasumiもベーシックな色は勿論お勧めですが
KURO」もお料理が映える美しい色味。

 

実物を是非ご覧いただき、黒のグラデーションをお愉しみ頂ければ幸いです。

Shimoo Design

 

Shimoo Designの代名詞である「浮様(ふよう)」。

 

木が自然に風化したような鼠色を基調とした作品を主に雨晴ではお取り扱いしてきましたが「KURO」では黒を基調とした作品をお取り扱いさせて頂きます。

 

下尾さんが試行錯誤しながら、真摯に黒と向き合ってきた結果
木目の表情や絶妙なムラ感が際立ち、より美しく深みのある黒が誕生しました。

 

うつわ類は雨晴が下尾さんに特別に制作をお願いしている「DAEN」を中心に定番のものをラインナップしています。

 

 

独立前は家具職人として修業していた下尾和彦さん、さおりさん。

 

卓越した技術と感性が相まって生み出された「浮様」はうつわのみならず、花器、アートフレーム、そして家具に至るまで制作されています。

 

このBRION VASEもよりアート性の高い作品のひとつ。

 

オブジェとして飾っても、お花を生けても。

 

Shimoo Designの黒の世界観をどうぞお愉しみください。

Shouya Grigg

 

ニセコにあるレストラン&ギャラリー「SOMOZA(そもざ)」で、

ショウヤさんの作品を見た時にその世界に吸い込まれるような錯覚を覚えました。

 

ニセコの雪景色を中心にショウヤさんが撮影した写真を和紙に印刷した作品は

白と黒の諧調のみで表現された水墨画のような静けさと奥行きを感じさせてくれます。

 

ショウヤさんの作品の前に立つと、侘び寂びや自然との関わり方といった

私たち日本人が忘れかけている大切なものを思い出させてくれるようです。

 

 KUROのおしなものはこちらから
※6月18日(金)18:00 公開です。

「KURO AMAHARE」