野口悦士 × KYO AMAHARE
「彩雨」
秋深まる頃、KYO AMAHAREでは初めてとなる野口悦士さんの展覧会を開催いたします。
野口さんの作品に奥深く広がる“彩”と築130年の町家が織りなすことで生まれる
秋雨のように静かで心地よい空間をどうぞお愉しみください。
本展では、うつわや花器のほか、茶道具もご覧いただけます。
また、茶房 居雨では10月24日(金)に茶会「Saiu」を開催いたします。
野口さんもご一緒くださる、特別な時間となります。
詳細は以下のとおりとなりますのでご一読いただければ幸いです。
皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。
◇会期
2025年10月24日(金)- 11月4日(火)
※水曜定休
◇作家在廊予定日
10月24日(金)
◇場所
KYO AMAHARE @kyo_amahare
〒604-8063
京都府京都市中京区蛸薬師通柳馬場東入油屋町 127番地
TEL : 075-256-3280
E-mail : kyo@amahare.jp
営業時間: 11:00-19:00
◇来店予約
本展はご予約不要となりますのでご都合のよい時間に是非お越しください。
野口悦士 × 茶房 居雨
茶会「Saiu」
茶房 居雨では10月24日(金)から始まる野口悦士さんの展覧会にあわせて茶会「Saiu」を開催いたします。
空間のしつらえや茶道具に野口さんの作品を用いてみなさまをお迎えいたします。
当日は野口さんにもお席に入っていただく特別な茶会です。
茶会「Saiu」@sabo.kyo_amahare
器 野口悦士
茶 大串佳奈(居雨)
菓 昆布屋孫兵衛
監 万 yorozu 德淵卓
逢 野口悦士
日 10月24日(金)
時 15時~17時
場 茶房 居雨/KYO
御会費 7,700円(税込)
※サービス料として別途10%頂戴しております。
御予約 TableCheckにて承ります
Instagram @sabo.kyo_amahare のT
https://www.tablecheck.com/ja/sabo-kyo/reserve/message
御支払 ご予約時にオンライン決済(クレジットカード)にて承ります。
※1日前(ご予約日時の24時間前)からのキャンセルは100%のキャンセル料を頂戴いたします。
この日間だけの特別な室礼とお品書きをどうぞお愉しみください。
Photo / Eri Masuda @massu_90
Styling / Megu Okazaki(AMAHARE)
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)@amahare_kaneko
白錆/Shirosabi
釉薬の内側からにじみ出る、さまざまな彩が溶け合う「白錆」。
本展のテーマ「彩雨」を象徴する作品のひとつです。
幾度も焼成を重ねることであらわれた、
「白、紫、青、灰、黒」。
作品と向き合い、対話を重ねていくうちに、
目に見える「彩」の更に奥にひっそりと潜む、静かな「彩」に意識が向かっていくようです。
緑青/Ryokusho
野口さんの代表作の「緑青」。
もともとは花器、オブジェ等、愛でるための作品を意識して生み出した表現。
ある時、料理人の方から「うつわにも使えないか」との相談を受けことがきっかけに
「緑青のうつわ」が誕生したそうです。
「料理人の方にうつわをつかって頂けるのが一番愉しい」とおっしゃる野口さんらしいエピソードですね。
オブジェとうつわを往来する緑青の作品に期待が膨らみます。
灰白/Kaihaku
鹿児島とデンマークを行き来しながら作陶に励む野口さん。
デンマークの陶芸スタジオ「KH Würtz」との出逢いによって学んだ釉薬への独特なアプローチが野口さんの表現にも大きく影響しているとのこと。
この「灰白」はそのDNAをより濃く感じる表現のひとつです。
デンマークの話をする時の野口さんはいつも少年のように目をキラキラさせています。
陶芸に対する純粋な眼差しから、その想いが伝わってきてこちらもワクワクしてしまうのです。
焼締/Yakishime
種子島で焼締の作品を創ることから陶芸人生をスタートさせたというユニークな経歴をお持ちの野口さん。
そうであればとKYO開業時に焼締の大きな壺の制作をお願いしました。
多様な表現が溢れる昨今の陶芸会において、焼締はまさに“シンプルイズベスト”。
言い方を変えれば少し控えめな存在です。
使いこなすのがちょっと難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
野口さんの手にかかるとモダンなフォルムとプリミティブな土の質感があいまった美しい焼締に。
現代の空間を浄化してくれるような、静かな佇まいに心惹かれるのです。
茶盌/Chawan
「野口さんの茶盌が見たいのです」
その想いを野口さんにぶつけてみたところ、快く制作を引き受けてくださいました。
茶盌といえば、茶道の道具。
当然のことながら、“日本”をより意識する作品ひとつですが、野口さんの手にかかると不思議と“無国籍”な空気感も漂います。
そのことを野口さんに尋ねてみるとこのようなお答えが。
「中里隆先生の影響が強いからだと思いますね。焼き物の根っこには日本の陶芸がありますが、その表現には国境がないというか」
茶会「Saiu」を茶房 居雨で開催することもあり、野口さんのこういった陶芸への姿勢が凝縮された茶盌が届くのがとても愉しみです。
本展では色はもちろん、用途やかたちも様々な作品をラインナップいたします。
野口さんが今想う「彩」がKYO AMAHAREに一堂に介す展覧会「彩雨」にどうぞご期待ください。
みなさまの御来店を心よりお待ち申し上げております。