宮城正幸 × 雨晴/AMAHARE × KYO AMAHARE
「憧憬」
沖縄県南城市で作陶する「宮城正幸」さん。
近年、挑戦するのは登り窯で焼成するものづくり。
先人のうつわに憧れを抱きながら制作した作品には
自然釉が生み出した唯一無二の景色が宿っています。
9回目となる本展では、登り窯で焼成した「茶盌」を筆頭に、沖縄のかたちである「チューカー」、
宮城さんのシグネチャーである青磁や灰釉の作品をラインナップ。
見ごたえたっぷりになるであろう本展、私達も期待が膨らんでいます。
昨年同様、白金台雨晴、KYO AMAHAREでの同時開催となります。
白金台のみ10月10日(金)初日のみご予約制となり、
宮城正幸さんと亜紀さんが在廊されます。
またKYO AMAHAREでは「10月11日(土)」に茶会「Shoukei」を開催。
正幸さんは勿論、女将の亜紀さんもご一緒くださる特別な時間となります。
それぞれの詳細は以下のとおりとなりますのでご一読頂ければ幸いです。
盛りだくさんの4日間、一緒に愉しみましょう!
白金台 雨晴
◇会期
2025年10月10日(金)- 10月13日(月・祝)
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare_shirokanedai
〒108-0071
東京都港区白金台5-5-2
TEL : 03-3280-0766
E-mail : info@amahare.jp
営業時間: 13:00-18:00
◇作家在廊予定日
10月10日(金)
KYO AMAHARE
◇会期
2025年10月10日(金)- 10月13日(月・祝)
◇場所
KYO AMAHARE @kyo_amahare
〒604-8063
京都府京都市中京区蛸薬師通柳馬場東入油屋町 127番地
TEL : 075-256-3280
E-mail : kyo@amahare.jp
営業時間: 11:00-19:00
◇作家在廊予定日
10月11日(土)
来店予約についてのご案内( 白金台のみ)
10月10日(金)は「白金台 雨晴」は完全予約制とさせていただきます。
KYO AMAHAREはご予約不要です。
◇来店予約受付期間
9月26日(金)13時 ~ 9月28日(日)20時まで
※上記時間帯以外のお申し込みは全て無効となります旨ご了承ください。
◇ご予約方法
メールにて第三希望までお知らせください。
30分の入れ替え制です。
先着順ではなく抽選となります。
白金台 雨晴のご予約時間
10月10日(金)
A: 13:00-13:30
B: 14:00-14:30
C: 15:00-15:30
D: 16:00-16:30
E: 17:00-17:30
◇ 応募メールへの記載事項
①希望時間(アルファベット+時間) ※第三希望までご記入下さい
②お名前(フルネームでお願いします)
③お電話番号
④ メールアドレス
どの時間帯でもご都合の良い方はその旨ご記載ください。
不備がある場合は無効とさせて頂きます旨ご了承ください。
◇ご予約方法
以下のメールアドレス宛にご応募をお願いします。
白金台 雨晴
info@amahare.jp
※メールのみでの受付となります。
お電話やSNSなどでは受けておりませんのでご注意ください。
◇当選結果
当選された方のみ、9月30日(火)中にメールにてご連絡いたします。
メールが 届かなかった方は大変申し訳ございませんがご希望に添えなかったお客様になります。
10月11日(土)以降はご予約なしでご来店いただけますので是非ご利用ください。
※その他変更がある場合はSNSでお知らせいたします。
◇お願い
一名様でのご来店をお願いいたします。
当選者の方のみのご案内となりますご了承ください。
ご本人様名義でご予約をお願いいたします。
当日、ご本人確認のできる身分証明書をご提示いただくこともございます旨ご了承ください。
◇点数制限
なるべく多くの方にご覧頂けるように数量制限を設けさせて頂くこともございます。
◇オンライン販売について
オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
宮城正幸・亜紀 × 茶房 居雨
茶会「Shoukei」
茶房 居雨では宮城正幸さんの展覧会にあわせて茶会「Shoukei」を10月11日(土)に開催いたします。
空間のしつらえや茶道具に宮城正幸さんの作品を用いてみなさまをお迎えいたします。
当日は正幸さんと女将の亜紀さんにもお席に入っていただく特別な茶会です。
茶会「Shoukei」@sabo.kyo_amahare
器 宮城正幸
茶 大串佳奈(居雨)
菓 昆布屋孫兵衛
監 万 yorozu 德淵卓
逢 宮城正幸・亜紀
日 10月11日(土)
時 15時~17時
場 茶房 居雨/KYO
御会費 7,700円(税込)
※サービス料として別途10%頂戴しております。
御予約 TableCheckにて承ります
Instagram @sabo.kyo_amahare のT
https://www.tablecheck.com/ja/sabo-kyo/reserve/message
御支払 ご予約時にオンライン決済(クレジットカード)にて承ります。
※1日前(ご予約日時の24時間前)からのキャンセルは100%のキャンセル料を頂戴いたします。
この日間だけの特別な室礼とお品書きをどうぞお愉しみください。
灰釉
「沖縄のうつわといえばコバルトの染付」という印象が強い中、
ある時を境に灰釉に拘り、ものづくりに励むようになった宮城正幸さん。
近年では、那覇にある薪窯で焼くピッツァの名店「BACAR」さんから譲りうけた灰を自ら調合し
釉薬として作品に生かすことでより奥行きのある景色を生み出しています。
何故、灰釉にこだわるのか。
その背景には琉球王朝時代に焼かれていた「湧田焼」と呼ばれる
灰釉の碗(マカイ)への憧れがあるからなのかなと。
沖縄に生まれ、沖縄のものづくりの道を選んだ宮城さんだからこそ
目指すことのできる憧れの景色がそこにあるのです。
薪窯
沖縄は近代では稀に見る、薪窯焼成が盛んな地域。
沖縄陶芸の中心地「壺屋」もかつては薪窯焼成を基本としていましたが
那覇の近代化に伴い、煙の問題からガスや灯油の窯へと移行していきました。
現在は読谷や本島北部を中心に薪窯が築かれ、
若手からベテランまで、多くの作家が薪の火に魅了されながらものづくりに励んでいます。
薪窯での焼成に長年憧れを持っていた宮城さんはついに仲間たちとともに本部に共同の登り窯を手に入れました。
こちらの飯碗はその窯で焼成されたもの。
化粧土が窯の中で変化することで、一碗一碗が趣のある表情を持っています。
窯から取り出した時の宮城さんの笑顔を想像するとこちらも嬉しくなりますね。
青磁
沖縄のかたちを意識した作品もあれば、
いまの生活に即したかたちのうつわも創る宮城さん。
新作の青磁の鉢は、リムと見込みの釉の溜まりがそれはそれは美しく、見惚れてしまうほど。
使う方にとっての「憧憬」を生み出せるのも宮城さんの魅力ですね。

茶盌
白金台にある蕎麦の名店「利庵」に必ず寄ってから、雨晴にやってくる宮城さん。
一度聞いたことがあるのです。
「なんで蕎麦屋とか赤提灯とか、そういう東京っぽいお店がまあ君は好きなの?」と。
それに対して宮城さんは「日本文化への憧れがあるからかなあ」と、答えました。
それはとても意外でしたけど、なるほどそうなのかとも思いました。
私自身、沖縄のものづくりやその背景にある文化への憧れを、二十年以上抱き続けてきました。
だからこそ沖縄の工藝を扱い続けているのだと思いますし、関われば関わるほどその魅力にますます取りつかれていくのです。
自分にとっては「憧憬」の地「沖縄」。
そこで生まれ育った宮城さんに、そのようにおっしゃって頂きとても嬉しいです。
この「茶盌」もまた、宮城さんが日本文化への憧れを持ちながら取り組まれている作品の一つなのかなと想像しています。
工藝を通じて、異なる文化背景をもつ、人や人、人やものが交流していたのは今も昔も変わらず
とても尊いことなのだなあと。
この薪の表情が美しい盌の景色を眺めているとしみじみ想うのです。
宮城さんの中で、自然に育まれてきた「憧憬」が宿る作品と共に皆様の御来店を心よりお待ち申し上げております!
Photo / Yuka Yanazume @yuka_yanazume
Styling / Megu Okazaki(AMAHARE)
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)@amahare_kaneko