村上雄一×雨晴「My Tea Shelf」
村上雄一さんに出会ってから中国茶のあるくらしをより意識するようになった私たち。
雨晴での展覧会を重ねるごとに
村上さんの茶器や食器が自宅の棚に増えていることに今朝気がつきました。
「道具」としての機能を素材から掘り下げて制作する姿勢。
「産地」の方々と協力しながらものづくりに励む志。
「作家」としての高いクリエイティビティ。
それぞれがバランスよく「陶芸家」村上雄一の中にあるからこそ
生み出される機能的で美しい作品は日々の食卓によく顔を出してくれます。
本展でもきっとみなさまの食器棚や食卓に自然と並ぶ
美しい作品との出逢いがあるのでしょうね。
会期: 2023年11月17日(金)-11月27日(月)
営業時間:13:00~18:00
※会期中の休業日は11月22日(水)です。
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare
東京都港区白金台5-5-2
03-3280-0766
info@amahare.jp
◇来店予約
本展はご予約不要となりますのでご都合のよい時間に是非お越しください。
◇作家在廊予定日
11月17日(金)
◇オンライン販売について
オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
わかす、いれる、のむ、愉しむ
中国茶を「わかす、いれる、のむ」までの
一連の流れを愉しめるラインナップが揃うのも村上さんの茶器の魅力のひとつ。
「2年前の展覧会の時も中国茶を始めたいのですが何から揃えれば、、、」
とお問い合わせ頂いたお客様に、湯沸かし、茶壺、茶海、茶杯まで。
一式お勧めしたところとっても喜んで頂きました。
本展でも中国茶を日々嗜む方から、中国茶を始めたいと思っている方まで
きっとご満足いただける品揃えを村上さんにご準備いただいていますよ。
朱泥の茶器
「素材」に強いこだわりを持つ村上さんの朱泥の茶器。
貴重な「本朱泥」を用いた茶器はお茶の味をまろやかにする効果があります。
日々研究を重ねる中で土と茶葉との相性まで探り当てようとする村上さん。
どの土のものにどのお茶が合うのか、
その最新情報を村上さんの在廊日に一緒に伺ってみましょう!
白磁の茶壺
「お茶によりそう茶器を作りたい」
村上さんのその想いをかたちにしているのが磁器の茶壺。
朱泥が味に作用するのに対し、磁器は作用しないことを目指して硬度の高い素材を選び作陶しています。
感動モノの注ぎ口の切れは村上さんが目指す「道具」のクオリティ。
個人的には一番左の帽子をかぶったような意匠のものがお気に入りです。
「青と白の蓋もの」
村上さんを象徴する表現のひとつ「青磁」。
品よくあおいこの色の小吸碗。
お吸い物には勿論のこと、おゆのみや蓋碗としてもお勧めです。
白磁の蓋碗は茶葉の広がりやお茶の色を目で楽しむことのできるうつわ。
みなさんはどんなお茶をこの蓋碗でいれたいですか?
茶海と茶杯
茶海にいれたお茶を茶杯に注ぐ時の高揚感。
その瞬間がより情緒的に感じられる村上さんの茶海と茶杯です。
茶海の切れのよさは折紙つき。
薄手の茶杯はお茶の味をより豊かに感じさせてくれます。
陰陽芙蓉手
村上さんに以前より伺っていた噂の「陰陽芙蓉手」がいよいよ雨晴にも!
村上さんの焼き物の「産地」に対する愛情の深さは修行先が沖縄だったことからも伺えますが
こちらの陰陽芙蓉手は400年前に景徳鎮で作陶されていた
「芙蓉手」を村上さんがアレンジした作品です。
「産地」で沢山作られていたうつわへの敬意を払いつつ、
「作家」の感性で再編集した現代の食卓によりそう、うつわを美濃の産地でつくる村上さん。
今使いたいものを沢山作ることで、次の時代にも残るうつわになったらという想いを以前聞かせて頂いたことをこの作品を拝見して思い出しました。
さてさて、どうやら今年も村上さんのうつわで我が家の食器棚が更に賑やかになりそうです。
みなさまも大切な「My Tea Shelf」に仲間入りするうつわを探しに是非雨晴にお越しください。
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE)
Photo / Yumiko Obara (AMAHARE)
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