辻野剛 × Shimoo Design × 雨晴/AMAHARE
「Essence of Nature」
「ガラス作家」辻野剛さんと「木工ユニット作家」Shimoo Designによる三人展を雨晴/AMAHAREにて開催いたします。
テーマは「Essence of Nature」。
辻野さんと下尾ご夫妻に共通するのは、自然への畏敬を抱きその神髄へと迫ろうとするものづくりの姿勢。
本展では、茶道具や家具、そして工藝の延長にあるアート作品を中心にラインナップ。
辻野さんの「abyss」「rime」「venetian classics」とShimoo Designの「浮様」が重なり合うことで雨晴の空間に宿る「自然の真髄」にどうぞご期待ください。
みなさまの御来店を心よりお待ち申し上げております。
◇会期
2025年9月5日(金) - 9月15日(月・祝)
※会期中の休業日 毎週水曜日
営業時間 13:00~18:00
◇作家在廊予定日
辻野剛 9月5日(金)
Shimoo Design 9月5日(金)・6日(土)
◇場所
雨晴/AMAHARE @amahare_shirokanedai
東京都港区白金台5-5-2
TEL : 03-3280-0766
E-mail : info@amahare.jp
◇来店予約
本展はご予約不要となりますのでご都合の良い時間に是非お越しください。
◇オンライン販売について
オンラインショップでの販売については未定です。
詳細が決まりましたらSNSやメルマガでお知らせいたします。
Photo / Eri Masuda @massu_90
Styling / Megu Okazaki
Text / Kenichi Kaneko(AMAHARE) @amahare_kaneko
Essence of Nature
雨晴の開業準備をしていた10年前。
「fresco」を率いる辻野剛さんと「Shimoo Design」下尾ご夫妻の3人展を開催できる日がくるとは、夢にも思っていませんでした。
写真の作品は、辻野さんの“rime”とShimoo Designの “浮様”。
rimeとは英語で霜のこと。
浮様は木が自然環境の中で風雨にさらされることで経年変化した様を表現した仕上げ。
辻野さん、そして下尾ご夫妻が自然や時間が生み出す表情に憧れを抱きながら
独自の感性と確かな技術で生み出した唯一無二の作品です。
この10年の間、皆さんから自然と工藝、そして人の美しい関係を沢山教えて頂きました。

Brion Trunk
7月に雨晴一行で向かったのは富山県八尾町。
立山連峰を見渡せる小高い丘の上に佇む、Shimoo Designのアトリエとギャラリーは
下尾ご夫妻の想いがぎゅっとつまった美しい場所です。
アトリエで制作中だったのが本展で初披露となる「Brion Trunk」。
Trunkの名の通り、蓋を開けると収納になっており、
テーブルとして、飾り台として使うことのできる作品です。
深さがあるのでブランケットなどリビングで使う小物などを納めることができる嬉しいサイズ感。
下尾さんの新たなシグネチャーとなりつつある「Brion」について
下尾さんが綴った文をこちらでもご紹介いたします。
古代遺跡建築から着想を得てデザインしたBrion
古代の神殿【遺跡】において、階段は単なる構造物ではなく、神聖なる存在へと近づくための象徴的な装置として設けられてきた。それは「上昇」や「成長」といった人間の根源的な願望を形にしたものであり、神話的想像力と深く結びついている。連なる段差に光と影が交錯する瞬間、その造形美に心を奪われるのは、無意識の中に刻まれた古代の記憶が呼び覚まされているからかもしれない。
abyss tea bowl
本展でご紹介できるのをとても楽しみにしていたのが、こちらの茶盌。
辻野さんの代表作abyssは、“海の底から見つけてきたもの”がコンセプト。
「海底で忘れ去られていたガラスの茶盌を引き上げて見たら、銀化した侘びた佇まいになっていた」
そのような、想像が愉しい作品です。
40度くらいのぬるま湯で温めてからご使用頂くと
ガラスも温まり、お茶も温かいまま美味しくいただけます。
Gokezoko
碁石が入っているうつわのようなかたちだから「碁笥底椀」。
下尾さんが一目ぼれした骨董の碁笥底椀のかたちを意識しながら成形した木地を
浮様に仕上げた新作の茶椀です。
小ぶりで軽量となりますので、野点にもお勧め。
旅先で使ってもよさそうと個人的には、ワクワクがとまらない作品です。
(山で使いたい)
碁笥底の作品は、椀の他に鉢もご用意する予定。
メインビジュアルでご紹介しているのは歪の鉢。
こちらも新作で、茶椀としてご使用もお勧めです。

雨跡/AMART
辻野さんと下尾ご夫妻の3人展は今回初めてですが、
雨晴が手掛けるアートプロジェクト「雨跡/AMART」やホテルなどのパブリックスペースで、幾度となくスタイリングしてきた鉄板の組み合わせです。
光を透過することで表情がより際立つ「abyss」とその影が落ちることでより侘びた景色が生まれる「浮様」。
雨晴の空間に生まれる、この美しい情景を是非御覧ください。
Stemmed Glass
辻野さんの代表作といえば、足元からカップへと流れるように続く美しい曲線が印象的なステム付きグラスです。
本展では年に一度だけ、リサイクルガラスを用いて制作する「アンバー」の色味の
old coctailsやbeer glassなどもラインナップ。
アンバーのグラス、じつは下尾さんもお持ちなのです。
そういったご縁も繋がりながら、この嬉しい日を迎えることができました。
辻野剛×Shimoo Design×雨晴/AMAHARE
「Essence of Nature」にどうぞご期待ください!